A320neoの着陸手順、操作方法を解説(MSFS2020)

Tips(操作方法など)

 MSFS2020のA320neoを使用した、着陸の手順と操作方法を解説します。巡航から降下、滑走路への着陸までの方法を、オートパイロットの手順やILSの使用方法なども交えて解説します。初心者向けの手順となりますので、実際の航路や高度、手順とは異なります。また専門用語などは分かりやすい言葉に置き換えています。

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着陸を楽しむ!!

 大空から雲をくぐって降下し、どんどん迫ってくる地表や景色を見ながら、滑走路にぴったりと着陸させるのは、非常にスリルがあって楽しいです。MSFSでは、旅客機を使った着陸をお手軽に楽しむことができます。慣れるまでは難しいですが、30分ほどで楽しめるので「着陸ゲーム」感覚でやってみましょう。

1.環境の設定

 MSFS2020を起動したら、フライトアシスタンスを設定します。飛行の補助をしてくれる機能を簡単過ぎず、難しすぎない設定にします。初めから画像の設定なっていれば変更は不要です。
「OPTION」の「ASSISTANCE OPTIONS」から設定します。
まず「NAVIGATION AIDS」は下のように設定します。
ポイントは着陸へのコースを表示してくれる「LANDING PATH」を「OFF」にしています。

「NAVIGATION AIDS」の設定画面

 次に「PILOTING」は下のように設定します。
ポイントとして「ASSITED LANDING」は「OFF」「AI RADIO COMMINICATIONS(ATC)」(無線の交信)は「ON」(AIに任せます)。

「PILOTING」の設定画面

設定したら「APPLY AND SAVE」を押して設定を反映、保存します。

2.フライトプランの作成

 今回は大阪の伊丹空港の滑走路32Lへ着陸をします。
「WORLD MAP」でフライトプランを作成します。
機体はデフォルトの「A320neo」を選択します。

機体はデフォルトの「A320neo」を選択

目的地の「RJOO|Osaka Intl」(伊丹空港)を左クリックで選択して「SET AS ARRIVAL」を選択します。

目的地をRJOO(大阪伊丹空港)へ設定

続いて、出発点ですが徳島県の南部、蒲生田岬の辺りを左クリックで選択して「SET AS DEPATURE」を選択します。

蒲生田岬あたりを出発点で設定

このままだと真っすぐに伊丹空港へ向かってしまいます。
左上のコース方式を「IFR(Low-altitude airways)」へ変更します。

コース方式を「IFR(Low-altitude airways)」へ変更

続いて着陸コースと滑走路を選択します。
右上のARRIBALSから「ARRIBALS(HABIK 32L)」を、APPROACHから「APPROACH(ILS 32L)」をそれぞれ選択します。

ARRIBALSは「HABIK 32L」を選択
APPROACHは「ILS 32L」を選択

下のようなコースになればOKです。滑走路までのコースと経由するポイントも表示されます。

コースが自動で作成される

 続いて、飛行高度の設定です。右上の「NAV LOG」を選択します。
Set Your Cruise Altitudeに「12000」と入力して「Enter」キーを押します。高度が反映されたら「CLOSE」を選択して閉じます。

飛行高度を「12000フィート」で設定

「FLIGHT CONDITIONS」で時刻と天候の設定をします。慣れるまでは「CLEAR SKIES」(雲、風無し)、時間は明るい時間「日中」にしておきます。

天候は「快晴」、時刻は明るい時刻を設定

準備ができたら「FLY」でフライトを開始します。

3.オートパイロットの設定

 フライトが開始します。目の前には紀伊半島が見えています。
今回の着陸では、滑走路近くまでオートパイロット(自動操縦)に操縦を任せます。進行方向はフライトプランに従って飛行する「Managed(マネージドモード)」、高度と速度は、指定した値で飛行する「Selected(指定モード)」を使います。
A320neoのオートパイロットについてはこちらの記事も参考にしてください。

目の前に広がるのは紀伊半島

初めに操作パネルの「AP1」を押してオートパイロットを有効にします。
※初めから緑に点灯している場合は有効になっているので、そのままにします。

オートパイロットのマスタースイッチを「ON」

まずは速度を指定しましょう。
「A/THR」を「On」にします。速度設定ノブを回して「250ノット」を指定し、同じノブの「下」をクリックして「Selected(指定モード)」を有効にします。 マッハ(0.X)表示された場合は、左の「SPD MACH」を選択するとノット表示に変わります。

速度(オートスロットル)を有効にする

スロットルを操作して、白いくぼみを「CL」の位置に合わせます
これでスロットルが「オートスロットルモード」で動作し、速度が指定した250ノットへ変わります。

スロットルを「CL」へ合わせる

次は高度です。6000フィートまで降下します。高度設定ノブを回して「6000フィート」を指定し、同じノブの「下」をクリックして「Selected(指定モード)」を有効にします。

高度の設定

速度が250ノットで一定になり、高度6000フィートまで降下を開始します。

指定した速度へ原則、指定した高度への降下が始まる

進行方向は「Managed(マネージドモード)」となっているので、フライトの作成で指定したコースに従って飛行してくれます。

コースに従って自動で旋回する

ナビには滑走路までの経路と通過するポイントが表示されます。赤枠のノブを回すとナビ上の縮尺が変わります。

現在地(中心)から目的地までのコース(ポイント)が表示される

4.高度と速度の調整

 コックピットからは和歌山市が見えてきます。高度は6000フィート、速度は250ノットを維持しています。

和歌山市内が見えてきた

しばらくすると機体は大阪府に入ります。客席から関西国際空港が見えます。

客席から関西国際空港が見えてきた

関西空港の辺り、ナビ画面で「IZUMI」というポイントまで5マイルになったら、速度と高度をもう少し下げましょう。次のポイントまでの距離はナビ画面に表示されています。

次のポイントと距離は右上に表示される

高度は4000フィートを指定してノブの下をクリックします。速度は210ノットを指定してノブの下をクリックします。

高度と速度を指定

ふたたび速度と高度が下がり始めます。

減速と降下が始まる

5.ILSをキャプチャーする

 着陸する大阪伊丹空港の滑走路32LにはILSが装備されています。ILSは滑走路からの理想高度(進入角度)、方向を示してくれる電波です。今回は、オートパイロットをILSの電波に従わせて、滑走路の近くまで飛行します。ILSについては後ほど細かく説明します。
「FD」と「LS」を「ON」にします。

ILSを受信するために「LS」を有効に

計器を確認するとマゼンタ(赤紫)色の表示が増えます。これが受信したILSです。

左下にILSの情報(コード、周波数、距離)が表示される

「HABIK」というポイントまで10マイルになったら、オートパイロットの「ARP」(アプローチモード)を「ON」にします。

「APR」アプローチモードを有効に

計器の上部分に注目してください。「NAV」の下に「LOC」と表示されています。
現在は「NAV」モードで、フライトプランに従って飛行しています。

「HABIK」を通過して、しばらくすると「NAV」の表示が消えて「LOC」だけになります。ローカライザ(ILSの進行方向の信号)をキャプチャし、オートパイロットはILSの電波に従って、滑走路への進入コースへ機体を誘導します。

ローカライザーをキャプチャ

「OP DESまたはALT」の下に「G/S」と表示されています。
こちらは高度です。降下中は「OP DES」、指定した高度では「ALT」と表示されます。

しばらくすると、計器の横に表示されるマゼンタ色の◇が、ゆっくりと上から降りてきます。中央より下に行くと、「ALT」の表示が消えて「G/S」だけになります。グライドスロープ(ILSの高度の信号) をキャプチャして、機体の降下が始まります。

グライドスロープをキャプチャ

6.フラップとギアダウン

 ILSの「G/S(グライドスロープ)」に従って降下を開始したら、速度を落としてフラップギアを出します。
着陸する時は、できるだけ低い速度で着陸する必要があります。低い速度で揚力(浮く力)を得るためにフラップを出します。実際は段階的に速度を落として、フラップを出していきますが、今回は、いきなり速度を落として、フラップを全開(すべて出す)にします。

まずは、コクピットの「フラップ・レバー」を一番下まで下ろすか、キーボードの「F8」を押します。これでフラップが全て出ます。

フラップをフルフラップへ

次に機体に格納されている着陸装置(タイヤ)を出します。コックピットの「ランディングギア・レバー」を下ろすか、キーボードの「G」を押します。

ギアをダウン

最後に速度を落とします。 135ノットを指定してノブの下をクリックします。

速度を着陸速度まで減速

最終の着陸態勢になりました。速度が低い状態で高度を維持しようとするので、機体が少し上向き(機首上げ状態)になりますが、正しい状態です。

最終の着陸態勢

7.オートブレーキとスポイラーのセット

 着陸後に、自動でブレーキとスポイラーが作動するようにしておきましょう。
オートブレーキは「MED」に設定します。

オートブレーキを有効に

スポイラーは「ARM」にしておきます。レバーを引っ張った状態が「ARM」です。

スポイラーを「ARM」へセット

8.オートパイロット解除(手動での着陸)

 ILSをキャプチャーしているので、自動で滑走路へ向けて高度を下げながら飛行してくれていると思います。自動で着陸することもできますが、せっかくなので着陸の練習をしましょう。
今回は高度2000フィート、滑走路まで約6マイル、大阪城公園の辺りから手動着陸に切り替えます。

大阪城公園の辺りで手動着陸へ切り替え

操作パネルの「AP1」を押して自動操縦をオフにします。キーボードの「Z」キーでもオフにできます。

オートパイロットのマスタースイッチを「OFF」

上下(高度)左右(方向)のコントロールは手動になりますが、オートスロットルは有効なので速度は一定に保ってくれます。

9.ILSの解説

 手動の操縦でも、ILSの信号に従って飛行すれば滑走路に到達できます。
ILSの信号は計器上にマゼンタ色で表示されます。
まずは高度(グライドスロープ)です。マゼンタ色の◇が中央より上にある場合は、自機が降下コースよりも下に、下にある場合は自機が降下コースよりも上を飛行しています。

グライドスロープの見え方

次に方向(ローカライザー)ですが、マゼンタ色の◇が中央より左にある場合は自機が滑走路中心よりも右に、左にある場合は自機が滑走路よりも右を飛行しています。

ローカライザーの見え方

つまり、 マゼンタ色の◇が上下左右ともに中央に来るように調整しながら操縦していけばいいのです。
ILSについてはこちらの記事も参考にしてください。

10.滑走路へ向けて飛行

 ILSの計器と、窓からの景色を見ながら操縦して、機体を滑走路へ誘導していきましょう。

高度は降下率700~900くらいを意識すればILS(降下コース)と同じになります。
本来、降下率はエンジン出力で調整しますが、オートスロットルで速度は一定に保たれているので、ここからは機首の上下で微調整します。

少し高いので、少しだけ機首を下げて戻す

左右方向は、滑走路末端を目指すのではなく、滑走路の延長線上を飛行するイメージで調整します。

滑走路からの延長線をイメージする

コツとしては、上下(高度)、左右(方向)ともに少しずつ調整することです。滑走路近くまで自動操縦で誘導されていたので、大きくコントロールするとずれてしまいます。

滑走路のわきに「PAPI」という灯火があります。適正な進入角度(高度)を教えてくれます。
白2,赤2が見えているのがちょうどいい進入角度、白の数が多く見えると高すぎる、赤の数が多く見えると低すぎる状態です。ただMSFSではPAPIが暗くて見えにくいのであまり使えません。

MSFS2020ではPAPIが暗い・・・

11.着陸

 いよいよ着陸です。高度が下がると、高度の読み上げが始まります。
高度30フィートになったら、「F1」キーでエンジン出力をゼロ(アイドル)にします。同時に接地の衝撃を抑えるために機首を少し上げて、降下率を下げて滑走路へ接地させます。この接地直前の機首上げをフレアといいますが、タイミングが難しいです。

スロットル出力をゼロ(アイドル)に
少し機首を浮かせて、接地の衝撃を少なくする

 滑走路に接地すると、自動でスポイラーが展開されます。「F2」キー(エンジン出力減少)を押し続けると、逆噴射がかかります。

スピードブレーキと逆噴射でスピードを落とす

 速度が50ノットくらいになったら、「F1」キーでエンジン出力をゼロ(アイドル)にして ブレーキで速度を緩めます。誘導路に出たら、再びスロットルを少し上げて駐機場へ向かいましょう。

ゆっくりと誘導路へ移動

着陸の楽しみ方

 滑走路中心への着陸や、エンジンを切ってフレア(機首上げ)するタイミングをつかむのは難しいです。今回紹介した方法で楽しみながら練習いただければと思います。
慣れれば夜間の着陸や、遠くからの手動操縦、また他の空港への着陸にも挑戦してみてください。

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