A320neoのエンジンスタートのやり方、始動方法を解説します。 真っ暗なコックピットのパネルが点灯して、静かなエンジンが音を出して大きなファンが回転し始めるのを楽しむことができます。
※操作方法、解説は私なりにわかりやすく解釈、説明しています。現実の手順、方法とは異なります
コールドスタート
MSFS2020では滑走路からスタートするとエンジンが起動している状態で始まりますが、ゲート、駐機場からスタートするとエンジンが停止している状態で始まります(コールドスタート)。
1.バッテリーを起動
何をするにもまずは電源を入れないといけません。バッテリー(主電源)をオンにします。バッテリーのマスタースイッチはアッパーパネル(天井)にあります。アッパーパネルはキーボードの「左Ctrl」+「8」で表示できます。「BAT」の1、2を両方ONにします。これで電源が入りました。
2.地上電源を接続
航空機に搭載されている電源(バッテリー)を使用し続けると、乾電池と同じでいつかは無くなってしまいます。そこで地上電源(GPU)を使用します。空港によっては地面からケーブルを伸ばして航空機につなぐ場合もありますし、電源車という移動式の地上電源を使用する場合もあります。MSFS2020では電源車をリクエストして接続することができます。※接続しなくても外部電源は使用可能です。
アッパーパネル(天井) の「EXT PWR」をONにします。
3.FMCの設定
通常の手順だとここでFMCの設定をします。電卓みたいな形をしている機械です。飛行管理コンピュータとも呼ばれ飛行ルートや、オートパイロット、自動着陸のための情報を入力します。
MSFS2020では、フライトの選択画面で出発地、到着地を指定すればFMCに自動でルートが入力されるはずなので、ここでは省略します。
4.APU(補助電源装置)の起動
電源を地上電源から、航空機に搭載されているAPU(補助電源装置)へ切り替えます。APUは燃料を消費して発電する小さなエンジンで、尾翼の下についています。地上電源(GPU)設備がない空港ではAPUのみ使用します。
アッパーパネル(天井) の「APU」の「MASTER SW」「START」を順番にONにします。ドローンカメラでAPU(尾翼の下)を眺めていると、APUが起動するシュイーーンという音を聞くことができます。
20秒ほどすると「START」ボタンの表示が「ON」から「AVAIL(利用可能)」へ変わります。
変わったら 「APU BLEED」をONにします。これで圧縮空気をエンジンへ送り込みます。
APUが起動して発電できるようになれば、 地上電源(GPU) は不要になります。 アッパーパネル(天井) の「EXT PW」(外部電源)をOFF(AVAIL)にします。
5.プッシュバックの前に・・・
APUが起動したらエンジン始動の準備は完了です。プッシュバックを開始しますが、その前にやることが2つあります。
①燃料バルブの開放
燃料をエンジンへ供給するためのバルブを開けます。 アッパーパネル(天井) の「FUEL PUMP」を全てONにします。OFFの表示が消えます。
②ビーコンライトの点灯
ビーコンライトは衝突防止だけではなく、エンジンが始動することを周りに知らせます。ついでに航空灯、フラッシュライトも点灯させます。
ライトのスイッチは、左からストロボライト、ビーコンライト、夜間に翼を照射するライト、そして航行灯&尾翼のロゴを照射するライトです。
6.プッシュバック
プッシュバックはATCウインドから指示しますが停止、方向変換のタイミングが難しいです。
このブログでも紹介している「Toolbar Pushback」を使うと便利です。
7.エンジン始動
プッシュバックが開始されたら、いよいよエンジン始動です。エンジン始動はとても簡単です。
スロットルの下にある「モードセレクタ」を[IGN/START(右方向)]へ切り替えます。そしてエンジン2の「マスタースイッチ」をON(上方向)へ切り替えます。
エンジン2のファンが回り始めたら成功です。しばらくするとエンジンの後ろの空気がジェット噴射で揺らぐのがわかります。
同様に 「エンジン1のマスタースイッチ」をON(上方向)へ切り替えます。エンジン1のファンも回転を始めます。
8.APUを停止
無事にエンジンが起動したら、 APU(補助電源装置) は停止します。「APU」の「MASTER SW」、 「APU BLEED」をOFFにします。
エンジンの「モードセレクタ」もNORMAL(中央)へ戻します。
以上がA320neoのエンジン始動方法です。
手順がたくさんありますが、覚えてしまうと簡単です。
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