イタリア周遊(ナポリからベネチアへ)

　シチリア島のカターニャ、イタリア本島のナポリを経由してから北東部の都市、観光名所を巡ります。ポンペイ遺跡、サンマリノ、イモラサーキット、ボローニャ、チッタデッラを巡り、最後にイタリア観光のハイライト、水の都ベネチアを訪れます。

シチリア島のカターニャとエトナ山

　マルタ島を出発して再びシチリア島へやってきました。飛行しているのは島の東部にある街カターニャです。カターニャはパレルモに次いでシチリア島で2番目に大きな都市で、背後にはエトナ山が見えています。エトナ山はアルプス山脈を除いてイタリアで最も高い山で、頻繁に噴火を起こしている活火山です。

マラテアのキリスト像

　イタリア本島の西側をサルディーニャ湾に沿って北へ飛行します。しばらくすると崖の上に像が見えてきました。

こちらはマラテアという町の山頂に1965年に建てられたキリスト像です。高さは21メートルありイタリアでも最大級の彫像の一つです。

ポンペイ遺跡とヴェスビオ火山

　ナポリまで約20キロというところで大きな山が見えてきました。ヴェスビオ火山です。手前に見えるのが世界遺産にも登録されているポンペイ遺跡です。約2000年前の西暦79年にヴェスビオ火山が噴火し、ポンペイの街は一晩にして火山灰に埋もれてしまいました。18世紀になって発掘されましたが、劇場、浴場、パン屋、邸宅などの跡が当時の姿のまま残されています。MSFSでは精密には再現されていませんが劇場跡(右下)や、屋根のない碁盤の目状の街並みを見ることができます。

南イタリア最大の都市ナポリ

　ヴェスビオ火山を超えてナポリへやってきました。ローマ、ミラノに次ぐイタリア第３の都市です。料理のおいしいグルメの街としても知られています。

海に沿って進むと大きな城が見えてきました。「ヌオーヴォ城」です。

ナポリには歴史的建造物が多くあり、ナポリ歴史地区は世界遺産にも登録されています。その中でもヌオーヴォ城はルネッサンス建築として有名で、観光客にも人気があります。

ナポリはMSFSで街全体が衛星写真をもとに再現されているので、特徴的な建物を見ることができます。中央手前に見えている緑色の屋根の大きな建物は「サンタキアラ教会」です。

カゼルタ宮殿(18世紀最大の宮殿)

　ナポリの郊外にあるカゼルタ宮殿です。広大な庭園と横幅250メートルにも及ぶ3階建ての宮殿で18世紀最大の宮殿と言われています。映画「スターウォーズ」のエピソード1と2でアミダラ女王の宮殿として撮影に使用されました。

サンマリノ共和国

　イタリア本島を北に向かって縦断しイタリア北東部へやってきました。崖の上に城壁と塔が見えます。こちらは崖の上に作られた世界で5番目に小さい国「サンマリノ共和国」です。向こう側にはイタリア本島の東に広がるアドリア海が見えています。

崖の上に作られたサンマリノには3つの砦がありますが、こちらは一番大きなグアイダ砦です。サンマリノはイタリアの都市と思っていましたが、独立国家ということは訪れるまで知りませんでした。

イモラサーキット(アイルトン・セナ最後の地)

　サンマリノからボローニャへ向かう途中で、どうしても寄りたかった場所があります。イモラサーキットです。1994年に、このイモラサーキットで行われたF1のサンマリノグランプリで、音速の貴公子アイルトン・セナが事故死しました。右側の翼の下あたりのタンブレロと呼ばれるコーナーでクラッシュし34歳の若さで亡くなりました。事故を受けて現在はシケインへ変更されています。

ボローニャ

　ボローニャへやってきました。MSFSで精密に再現されていて、特徴的なオレンジ色の建物が並ぶ美しい街並みを眺めることができます。

ボローニャのシンボル「ボローニャの斜塔」です。900年以上前に建てられた、高さ97メートルのアシネッリ、高さ48メートルのガリゼンダと呼ばれる２つの塔からなり、２つの塔は地盤沈下などで、わずかに傾いています。

城壁に囲まれた街チッタデッラ

　ベネチアから約50㎞の内陸部に、城壁に囲まれた街があります。「チッタデッラ」という古代ローマ時代に作られた歴史のある街で、楕円形の城壁に囲まれています。中央には教会が見えています。城壁に囲まれた街は進撃の巨人に出てくる街のようです。

水の都ベネチア

　マルタ島を出発していろいろ巡りましたが、ようやく今日の最終目的地「ベネチア」が見えてきました。アドリア海に浮かぶ島からなるベネチアですが、本土とはリベルタ橋で結ばれています。

ベネチアは歴史のある街並みと美しい運河があり「水の都」「アドリア海の女王」と呼ばれています。道路のように見えるのは全て運河です。150を超える運河が縦横に流れています。右側に見えているのはサンタ・ルチーア駅で、本島のミラノやローマからの電車が到着するベネチアの玄関口です。

ベネチアの運河で一番大きなカナル・グランデ運河に架かる「リアルト橋」が見えます。ベネチアで最も大きく、大理石で作られた美しい白い橋です。世界遺産にも登録されています。

サン・マルコ寺院、サン・マルコ広場が見えてきました。5つのドームを持つ白い建物が「サン・マルコ寺院」です。世界遺産にも登録されているベネチアを代表する大聖堂です。手前の広場が「サン・マルコ広場」です。美しい建物に囲まれていて「世界で最も美しい広場」にも選ばれています。

サン・マルコ寺院はMSFSで精密に再現されていて、黄金に輝く壁やビザンツ建築の特徴である丸いドームや、細かい装飾が再現されています。隣に建つ塔は大鐘楼で、高さは約100メートルあり、ベネチアのシンボルです。

ベネチアの北東にあるムラーノ島です。ヴェネツィアン・グラスと呼ばれるガラス製造で有名な島です。ベネチアはアドリア海の干潟に浮かぶ約100の島からなります。近年は地番沈下と海面上昇により水没の危機にさらされています。

イタリアは見どころが多すぎで2か月もかかってしまいました。次回はポルトガルへ向かいます。