ペルシャ湾の国々(イラク・クウェート・バーレーン・カタール)

　イランの首都テヘランを出発して、ペルシャ湾岸の国々を周ります。イラクのバクダッド、そしてオイルマネーで都市開発されたクウェート、バーレーンを巡り、カタールの首都ドーハへ向かいます。

ペルシャ湾岸の国々

　今回はペルシャ湾岸の国を巡ります。首都テヘランから西へ飛行してイラクの首都バクダッド、そしてペルシャ湾岸沿いの国を巡ります。ペルシャ湾は油田開発が活発に行われ周辺国に富をもたらしています。

荒涼とした大地を飛行

　イランの首都テヘランからイラクの首都バクダッドまで、約2時間の飛行。荒涼とした大地を飛行します。

バクダッド上空

　イラクの首都バクダッド上空です。真ん中を流れる大きな川がチグリス川です。バクダッドの歴史は古く、紀元前3000年のメソポタミア文明の時代から王都として栄えていました。やはり政情が不安定ということもあるので高高度を飛行し、着陸せずに旋回して東へ向かいます。

メソポタミア文明の遺跡

　バクダッドからクウェートへ向かう途中、イラク国内にある遺跡「ウル遺跡」です。メソポタミア文明のウル王朝の神殿です。イラクには、こうした古代の遺跡が多くあるので、政情が安定して自由に旅行ができるようになってほしいものです。

クウェート

　クウェートに入国しました。他のペルシャ湾岸諸国と同じで石油の富により発展を続けています。1990年の湾岸戦争はイラクのクウェート侵攻から始まりました。

クウェートタワー

　変わった形をしたクウェートのシンボル、クウェートタワーです。３基の塔からできていて、一番高い塔は187メートルです。展望台、レストラン、給水塔があります。

クウェートの高層ビル

　発展を続けるクウェートには高層ビルが建っています。右側にあるタワーは高さ196メートルの「解放塔」です。イラクのクウェート撤退を記念してその名前が付けられました。中央に見えている、少しねじれている建物は 「アル・ハムラ・タワー」といって、クウェートで一番高いビルです。高さは412メートルあります。

偶然見つけたリゾート

　ペルシャ湾に沿って東へ飛行していると、変な形の入り江を見つけました。自然ではなく人工的に作られた感じがします。調べてみると「Al Khiran（アル・キラン）」という人工的に作られたリゾート地でした。高級リゾートホテルや高級住宅があるようです。王族の投資によって作られたようですが、規模感が違います。こうした面白い風景を偶然見つけられるのも有視界飛行の楽しみです。

バーレーン

　バーレーンにやってきました。訪れるまで知りませんでしたが、バーレーンは大小約30の島からなる島国です。面積は東京都より少し大きいくらい。人口も約150万人で半数が外国人です。バーレーンも石油で発展してきましたが、最近は金融センターとしての発展に力を入れているようです。

カタールの首都ドーハ

　今日の目的地、カタールの首都ドーハにある「ハマド国際空港」へ着陸します。ドーハには面白い建造物がたくさんあるようなので観光が楽しみです。空港へのアプローチ中にも高層ビルが見えてきました。

ドーハのハマド国際空港

　カタールの首都ドーハにある「ハマド国際空港」です。2014年に開港した新しい空港で、豪華な内装、設備が有名です。最近導入したAIG AI Trafficにより航空機が出現しています。カタール航空の拠点ということもあり、駐機している飛行機はほとんどがカタール航空です。
※AIG AI Trafficについてはこちらの記事をご覧ください。

ザ・パール地区(カタールの真珠)

　空港へのアプローチ中に見えた、建物が円状に建っているエリアに行ってみました。
ここは「ザ・パール地区」といって人口島の上に作られた高級エリアです。カタールで唯一外国人に土地の所有が許されているエリアで、高級マンション、高級ホテル、ショップが並んでいます。
カタールは石油で発展する前は、真珠が主産業でした。そのためにパール(真珠)の形をイメージして開発されたそうです。

ドーハの高層ビル群

　ドーハのウエストベイエリアには、特徴的な高層ビルが立ち並んでいます。中央の弾頭の形をした白い建物は「ドーハタワー」、そのすぐ奥に見えている青と白の縞々の建物は「トルネードタワー」です。

トーチドーハとハリーファ国際スタジアム

　カタールで一番高い建物「トーチドーハ」、別名「アスパイア・タワー」とも呼ばれます。高さは300メートルです。
すぐ隣にあるスタジアムは「ハリーファ国際スタジアム」です。2022年にカタールでサッカーワールドカップが開催されますが、その会場にもなる予定です。
ちなみにドーハといえば、1993年に日本代表がワールドカップ予選で敗れた「ドーハの悲劇」で有名ですが、そのスタジアムは「アル・アリ競技場」で、このスタジアムではありません。