Microsoft Flight Simulatorの世界が、再び日本へとスポットライトを当ててくれました。
2025年9月に配信された「World Update 20: Japan」によって日本各地の都市が新たにフォトグラメトリで再現され、リアルな地形と景色に生まれ変わりました。
本記事では、その概要と主な変更点、そして注目の「大阪・神戸フォトグラメトリ化」を中心にご紹介します。
伊丹空港(大阪国際空港)での離発着がどう変わったかも紹介します。
World Update 20の概要
World UpdateとはMicrosoft Flight Simulator(MSFS)で定期的に無料で配信される特定の地域を中心にした景観強化アップデートのことです。過去にはアメリカ、北欧、ヨーロッパ各都市、オセアニアなどほぼ世界中の有名都市のアップデートが提供されていました。
アップデートされる景観は、地形の精密化、航空写真を基にした都市の精密化/3D化、空港の精密化、歴史的建造物、ランドマークの精密化です。
発売直後のWorld Update 1では、日本のアップデートが提供され、姫路城、明石海峡大橋などのランドマーク、長崎空港、下地島空港などの空港、東京、横浜の景色などがアップデートされました。詳しくはこちら。
そして今回、20回目となるWorld Update 20は、日本を対象とした2回目の無料の大型アップデートです。
また、最新のMSFS2024だけではなく、MSFS2020用にも公開されているのが非常にうれしいです。
World Update 20によりアップデートされた内容
今回のアップデートでフォトグラメトリ化(航空写真を基にした都市の精密化/3D化)された都市は、東京、札幌、広島、京都、そして大阪・神戸です。
ランドマークも多数追加されており、大阪城、江の島シーキャンドル、黒部ダム、松本城など67か所が追加されています。
空港は北九州空港、佐渡空港など5つの空港がアップデートされています。
大阪・神戸・阪神間のフォトグラメトリ化について
私がよく飛行する地元の大阪、神戸もアップデートされました。これまで大阪から神戸は、比較的平面的な建物表現に留まっていました。World Update 20によって、大阪、神戸、さらに阪神エリアが全てフォトグラメトリ化(航空写真を基にした都市の精密化/3D化)され、今までと全く違う新しい景観が広がります。
アップデート前後の景色を比べてもらえると、その差は一目瞭然です。
伊丹空港の離発着が楽しくなる!!
阪神エリアのフォトグラメトリ化の恩恵を最も感じられるのが、大阪伊丹空港(RJOO)の離発着です。
都心の空港ならではの離発着を楽しむことができます。
着陸の際は、眼下に大阪城、大阪駅前のビル群といった大阪市街の立体的な景色が広がり、淀川を越えて新大阪駅上空、そして着陸直前までリアルな景色が広がります。
離陸時も現実世界と変わらない景色を楽しむことができます。阪神エリアが全てフォトグラメトリ化されているので、左側に伊丹、その向こうに大阪の街、右側には六甲山の稜線と宝塚、西宮、その向こうに神戸の街を眺めることができます。
この更新によって、伊丹を発着するフライトは「空港を出る瞬間から観光が始まる」体験へと進化しました。
MSFSの中で、関西の空をもう一度ゆっくり飛びたくなる――そんなアップデートです。
まとめ
World Update 20は、日本の空を飛ぶ楽しさをもう一段階引き上げるアップデートでした。特に大阪・神戸のフォトグラメトリ化は、関西の都市美を再発見させてくれる出来栄えです。
伊丹空港の離着陸を一度でも体験すれば、きっとその変化を肌で感じられるはずです。
皆さんもぜひ最新のWorld Update20を導入し、新しい日本の空を楽しんでみてください。






















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